怒りたい女子会

私はフェミ失格?~とある酒場での話


酒場のおっさんの話

とある酒場での話。客。30代の私。40代くらいのおっさん。
まず私の容姿をバカにする。結婚してないというと、それをバカにする。酔ってるから支離滅裂ではあったけど、最初容姿のせいで、という意味かと思って聞いてたら、結婚しないという態度を持つ女は結婚できない、ということだそう。

パートナーと幸せに生活し、お互いの価値観のすり合わせもしょっちゅう行ってること、そもそも結婚するメリットや理由がない以上結婚しないことなどを話すと、論理的なことばかり言って感情がない、男と女の関係とはそんなもんじゃない、というお決まりの返し。言い返せない屈辱感がそうさせるんでしょうかね。

ちなみに、たいした内容ではないですが、一応ジェンダー論とか家族論とか教える立場にあるので、結婚や家族に関する思い込みや押し付けを論破、というかその押し付けの矛盾を気付かせ、相手を混乱させることはわりと簡単です。相手の経験を否定するようなことは言いたくないけどね。

とりあえず、別に、ブスでもデブでもそんなことはしょちゅう言われてるのでいいけど、私とパートナーとの関係を否定されるのは我慢できなかった。でも、せっかく金払って飲んでるし、その店も好きだし、常連のお客さんを否定してマスターの顔をつぶすようなことはしたくない。

なので、「おい、おっさん、オモテ出よか!」とはならず、どうして結婚って大事だと思うんですか?奥さんとはどんなお話をされてるんですか?私みたいな女がパートナーと幸せに暮らしてたらダメですかねえ?と(たぶん)可愛く、おっさんがわにボールを渡す感じで話していったら、どうやらその方が結婚を後悔し、現在不倫もしてるそう。

私なりのフェミニズム

人は、どっか自分に不満があるときに、他人の不幸をあら探しし、批判や説教をして自分が優位に立ちたいものなんでしょうか。

しかも、結婚することが大人としての常識、両親も悲しませる、とか「常識」を振りかざして私を批判するなら、おまえの中での常識には不倫も入っとるんかい。結婚制度を重視するなら不倫も非常識だし、結婚制度を重視しないなら、私の生き方をなんで否定する。それは、自分だけが可愛い人が持つ、ぶざまな二重基準。でも、私もそうなってしまわぬよう気を付けよう。

結局、おっさんは、自分の中のいろんな矛盾に混乱し、でも、今まで不満に思ってたことをいろいろ話せて、飲みの場としてはよかったみたい。楽しかった、って帰っていかれました。私のパートナーとの日々の対話にたいし、「相手に見返りを求めてる」とか「結婚は自己犠牲が大事」と言い否定してくるのは「自分ばっかりしんどい思いをしてる」の言い換えにしか聞こえなかったけど、私も、パートナーのことを本当に考えているか、考え直すきっかけになったし、あらためて、対話のない関係ってダメなんだなあと確認できたし、よかったよ。

フェミとしては、ガツンとおっさんのうざい発言をつぶしていった方がよかったのかもしれないけど、固まった考えや押し付けのおかしさに気づき、みんなで混乱し、新しいことを考えてみる場を作ることも、私のジェンダー論。これも私のフェミニズム。

でも、あくまで私はカウンターの中にいたんじゃなくって金払って飲んでる客だったわけで、自分の不快をみんなで楽しめる流れに持ってったのは、二度はないと思えよ。おっさん。

あと、私の「論理」はすべて私のリアルです。そうじゃなきゃフェミなんてやってられねーよ。

でも、結婚の話をふられたとき、マスターが、それは失礼なんじゃないか、と牽制してくれたのは嬉しかった。そういう雰囲気がある店ばかりだと女ひとりで飲みに行きやすいのにね、と思う。だからその店に行ってるんだけど。